定点観測の限界

洪水のメールが来月から来るそうですが、まずは自分の住んでいる地域がどうなっているのかを知りましょう。

4月です。

新しくその土地にやって来た方も一度はご近所の方にどのようになっているのか。自分の住む土地に興味を持ってください。
介護の必要性などから親元に帰ってきた方もいらっしゃるかもしれません。

そう言った方は、是非とも自分の土地の過去に起きたことを思い出しましょう。

行政担当者は、変わります。

公務員の皆さんは、職が変更になったりすることがあります。防災担当者の方が変わっていることもあります。

有事の場合には、住民主導で動くべきです。

国土交通省河川局が管理している河川は決められています。そして、氾濫水域を定点カメラで観測しているに過ぎません。

これでは、危険です。

定点観測と地域の観測点を持つことが必要です。

 アメダスという地域気象観測システムがあります。これは、気象庁が観測する機械が全国で約1,300か所に配置されている自動気象観測所のデータを毎時10分以内で自動的に収集します。以下、気象庁のページより。アメダス(AMeDAS)とは「Automated Meteorological Data Acquisition System」の略で、「地域気象観測システム」といいます。 雨、風、雪などの気象状況を時間的、地域的に細かく監視するために、降水量、風向・風速、気温、日照時間の観測を自動的におこない、気象災害の防止・軽減に重要な役割を果たしています。アメダスは1974年11月1日に運用を開始して、現在、降水量を観測する観測所は全国に約1,300か所(約17km間隔)あります。 このうち、約840か所(約21km間隔)では降水量に加えて、風向・風速、気温、日照時間を観測しているほか、雪の多い地方の約320か所では積雪の深さも観測しています。

雨量計の仕組みは実にシンプルでお皿に溜まった雨を測るものです。お皿に0.5mm溜まるとひっくり返ります。その回数を計算するのです。ところが、確認したい雨以外のものが溜まってもひっくり返るので、誤差が多いことが知られています。

昼夜人口推移、人口動態調査、そして避難所と指定されている地までの距離は、必ず自分たちの足で歩いてみて、無理だと思った際には、家族同士、近隣の人同士で是非とも一度は、考えてみることをおすすめします。どこにあるのかを話し合うのもいいかもしれません(見つけたとしても触ったりしてはいけません)。

また、土砂災害警戒判定メッシュ情報は、大雨による土砂災害発生の危険度の高まりを、地図上で5km四方の領域ごとに5段階に色分けして示す情報です。 常時10分毎に更新しており、土砂災害警戒情報や大雨警報(土砂災害)等が発表されたときに、土砂災害警戒判定メッシュ情報により、どこで危険度が高まっているかを把握することができます。 避難にかかる時間を考慮して、危険度の判定には2時間先までの雨量及び土壌雨量指数の予測値を用いています。土砂災害発生の危険度が高まっている領域にお住まいの方は、土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域等の外の少しでも安全な場所への早めの避難を心がけてください。ここまでの解説は、気象庁の該当ページ土砂災害警戒判定メッシュ情報より引用しています。

ゲリラ豪雨というものは、気象学の専門用語ではありません。その言葉にごまかされないように注意してください、

救急搬送ルートは、ふさがれる可能性が高いです。過去の水害情報を皆で共有して下さい。行政の人よりも他の都道府県にそう言う情報は、保管されているケースが多いです。明治、昭和、平成と市町村合併が行われています。


散歩しながらでも良いので、貯留池の跡などを見つけたらチェックしてみて下さい。また、科学的ではありませんが、郷土史や地名に興味を持つのも有効ではあります。例えば、愛知県名古屋市千種区今池という地名がありますが、歴史的に見れば、以前は、大池がありました。馬の水飲み場として使用していたという歴史があります(今池商店街の方に訊きました。)。このこととすぐ自然災害の起きるリスクと結びつけることは早計ですが、知っておくことは有効かと思われます。また、地震といえば、「なまず」。古来鯰は、地震の原因とされ、江戸時代には鯰と地震を結びつけた鯰絵が多く発行され、安政元年(1854)のいわゆる安政大地震のときにも「なまず絵」が発行されている。濃尾大震災は、わが国の科学の近代化を大いに促進させたが、一方では伝統的・古典的な表現方法も人々への伝達情報では効果的であったことを示していて面白い。との記述もあります(『濃尾大震災の教訓』より)。同時に災害地名というものもあります。過去災害のあった場所を地名で残すということを古の人は行いました。区画整理などでなくなっていることもありますが、入鹿という地名は、水が集まるところ、大雨の時は、大出水する。愛知県犬山市の入鹿池は、そのような言い伝えから成り立っているということもあります。

そして、河川にかかっている橋には、氾濫水域を示す目印があります。

そこを観ながら、どれくらいで水がひいているか(下がっていくか)を確認されることをお勧めします。このようなことは当然ではありますが、明るいうちに行うことであり、暗くなってからやるべきことではありません。

地域の人の方が、住んでいる土地のことは知ってらっしゃいます。住民同士の会話を絶やさずにして下さい。土砂災害のような突然起きる災害には対応できないかもしれません。しかしながら、水害も一括りにはできません

水が河川から溢れるメカニズムは、基本は同じです。

コップの水がたまれば、流れ出すのと同じです(これが内水氾濫の基本です)。予報用語としては、河川の水位の上昇や流域内の多量の降雨などにより、河川外における住宅地などの排水が困難となり浸水すること。と定義づけがなされています。このような予報用語に対して聞き慣れておくこととも肝要かもしれません。

揺れても同じことです。

河川管理の仕組みは次のようになっています。
1965年に施行された河川法によって、国土保全上又は国民経済上特に重要な水系で政令で指定されたものを「一級水系」と呼んでいます。一級水系に係る河川のうち河川法による管理を行う必要があり、国土交通大臣が指定(区間を限定)した河川が「一級河川」です。「二級河川」は、一級水系以外の水系で公共の利害に重要な関係があるものに係る河川で、河川法による管理を行う必要があり、都道府県知事が指定(区間を限定)した河川です。

一級河川と二級河川とは、水系が違うので、同じ水系内に一級河川と二級河川が併存することはありません。このため埼玉県や滋賀県などには、二級河川がありません。一般的には、一級河川の方が規模も大きく、洪水等による災害が発生した場合の被害が大きいといえます。

一級河川、二級河川のほか、市町村長が指定した「準用河川」があります。これら以外の河川は「普通河川」とよばれていますが、これは河川法上の河川ではありません。

1965年とは昭和40年のことであり、

台風第23号、第24号、第25号による豪雨災害が起きています。


上記の河川法は、逆に言えば、これらの認定河川は、国土交通大臣、都道府県知事がその権限、裁量権を有していることにもなり、地方自治体は、そこの河川の改修などの工事はお伺いを立てなければ、勝手には、できないことを意味しています。岡山県知事は、今回の豪雨によることで次のような報道資料にあるように氾濫危険水位を見るカメラを設置を指示、運用を開始しました。

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これは岡山県という地形は次のようになっているからです。岡山県の一級河川は、東から吉井川、旭川、高梁川の三水系でありますが、その流域面積は、いずれも2,000km2前後であり、これら三大河川の流域を合わせると、県全体の面積の80%を占めています。また、水源を県北中国山地に発し上流部盆地を経て、県中央丘陵地帯の狭小な渓谷を蛇行し、南部平野を緩勾配で貫流し瀬戸内海へ注いでいます。
岡山の「河川」概要-岡山県ホームページ(河川課)

以上は、岡山県土木部河川課のページよりお借りしました。


今回、矢作川水系を一部規制緩和したようです。つまりは愛知県知事に管理が移行したということです。

平成12(2000)年の東海豪雨災害からわずか18年しか経っていません。

そのようなことも是非とも考えてみてはいかがでしょうか。100から200年間隔で起きる南海トラフ巨大地震も脅威ではあります。水害も同時に考えていかなければ、減災にはならないものと思います。

また、このようなことを考えている人をお待ち申し上げております。昨今の気象変化に懸念を抱いている方(気象統計は、ここから得られます。紙ベースのものは、国立天文台編「理科年表」丸善出版が良いと思われます。)や水害経験者の方などのご連絡をお待ち申し上げております。私の手元には、長崎大水害史、水害資料集成(上福岡市教育委員会)なども入手しております。科学技術の進歩とともに過去の教訓を踏まえながら、着実に河川などの修復作業は積み上げていかなければならないものと考えております。

個々人にいたりましては、とにかくわからなくなったら、このページに集約されている情報を使って、自分で情報を取りに行ってください。

気象庁のホームページ

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